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宝石のような言葉

人って素晴らしいなぁ・・・と思う時がある。

前に、あるセミナーで、「分かち合う」という実習をした。
昼食をホームレスの人と分かち合うという課題。

私は「そんなの、簡単」と思った。だって、ホームレスの人は多分食事に困っていると思ったから。・・・すぐ受け取ってくれるに決まってる。

でも、大きな間違いだった。。

お弁当を差し出して、「どうぞ、食べてください」と言ったら、「いいです」と断られた。

どうして??さっき、ゴミ箱の中を探していたじゃない。

さっぱりわからなかったけど、ツーンと悲しい気持ちになった。

自分も昼食をとり、公園にいた人たちに買っていったお団子をあげて、とりあえずは課題はクリアと思ったけど、なんか心に引っかかっていた。さっきの人。

偶然(必然だろうけど)、帰る時にゴミ箱を物色している、その人にまた会った。

意を決して、「これ、残っちゃったんです。よかったら食べてもらえませんか?」

彼は、今度は、心からうれしそうな顔を見せた。

あー良かった。受け取ってもらえる!

その時彼が、・・・はにかみながら、「でも、私にはあなたにあげるものがない。」と言った。

私は泣きそうになりながら、あわてて「そんなの、いいんです。どうせ残り物なんですから。」と言う。

そうだったのか。彼が受け取らなかった理由。

私は彼の中に天使を見たように感じた。

宝石のような言葉だよね。

心が洗われるのと同時に、自分の傲慢さを嫌という程感じたけど、その言葉の美しさに傲慢も勝てなかったよ。


どんな状況にあっても、私も彼の心のように生きたい。

by yamakyon50 | 2005-04-04 11:00 | メッセージ